命にいちばん
近い場所
30代のころ、大病を患いました。予感も準備もなく、突然告げられた命の有効期限。
動揺と混乱のなか、否応なく自分の人生について考えることになりました。
自分はなんのために生きているのか。
自分にとっていちばん大切なものはなにか。
残された人生で自分はなにができるのか。
そんなタイミングで第一次産業と関わるファームノートで働くことになったことは、
運命のようなものだったかもしれません。
ここは、命にいちばん近い場所だ。第一次産業がなければ、だれも生きていくことができない。
でもその産業はいま危機にひんしている。
後継者どころか働き手すら確保することが難しく、継続を断念する従事者が増えている。
仕事を通して、私のなかに使命感に近い気持ちが生まれました。
第一次産業を守ることは、命を、未来を守ること。
この産業の意義を魅力をもっと多くの若者に伝えることはできないだろうか。
私は、そんな思いでBlueprintを立ち上げました。
ブループリントとは、青写真。言いかえるなら、まだ見ぬ「未来の設計図」のことです。
幸い、病は克服することができました。それでも命に限りがあるという事実は変わりません。
私は、私自身と私にとって大切な人たちの未来を守るために、
第一次産業を守りたいと思っています。それが私の使命であり、生きる意味だと信じているのです。